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アラビアンコースト

アラジン 2017/11/22S アラジン的見どころ第4回~厂原アラジン~

私の推しアルちゃんで理想のアラジンは北村さんだけど、一番好きなアラジンは厂ちゃんアラジンなのである。その事実に揺るぎがないということを今回改めて認識した。

 

 

というわけで。

 

 

ダークヒーロー系大人アラジンこと厂ちゃんアラジン、1年2か月ぶりのアグラバーにおかえりなさい!!!

もうかれこれ1万年くらい待っていた気がする。ジーニー並に待った。長かった…北のサバンナで暮らす期間が長すぎた…彼が人間に戻れてよかった…ヒューマンアゲイン…。

 

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 いやちょっと先週の謎のキャス変(唯くん1日のみ→翌日から北村さん)で、もしかしたら今週から厂ちゃんアラジンになるんじゃないのかって思っていたのだけど、2年半アラジンオタを続けてきた結果、なんとなくアラジンが変わるかどうかの予想が3割くらいの確率で当たるようになりました(低い)。

 

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アラジン 2017/11/12M 北村アラジン×阿久津ジーニーは最高だぞという話。

 
 
今日で抜けそうな予感がする…という謎の勘を頼りに行ってきたのですが、本当に抜けました。
 
謎の勘頼りになりすぎじゃない??(アツい自画自賛)
 
 
まあ基本的にアラジン役者の連投相場は4~5週じゃないかなと思う。
(かつて3ヶ月連投した海宝直人さんという超人のことは勘案しないものとする)
 

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手持ちの猫とレディベスとダディを全て手放し、実家(アグラバー)へ帰ってきたオタクです。
猫はともかくとして後者2演目はDVD出るからいいかなって…(もはやミュオタを名乗れない)
その点アラジンは天地がひっくり返ってもDVDは出ない。いつ行くの?
 
 
話が逸れたけれど推しアルちゃんの中の人こと北村さんお誕生日おめでとうございました。今更感がある。昨日はまったくなんでもない日でしたが、なんでもない日でも行きます(BGM:なんでもない日のテーマ)。
 
 
 
 
ざっくりと、各キャラ感想でも。
最近書くことなくなってきたって?
 
 
死ぬほどあります。
 
 
 
◎北村アラジンについて
いやー…なんか…
 
ちょっと幼くなったね。
 
かと言ってデビュー当初の頃ほど幼いわけでもなく。
お戻り以降もうピーーーー(自主規制)回観たということはまあおいておくとして、なんですかね。すごくアラジンの少年らしさと青年らしさのバランスがよくなったと思う。
決して精神年齢が高いアラジンではないと思っているけど、すごく頭の回転が早いし夢見がちな性格じゃないので、あざとく生きる術を身に着けているんだなという印象はデビュー当初からずっと変わらない。
一生懸命さや純粋さは、アラジンに共通する根っこの部分だと思うんだけど、それが普段から表に出ているかどうかっていうのはアラジンによって全然違っていて、北村アラジンの場合は全く出ていないと思う。だから普段はあんなにチャラくて平気で嘘をつける汚い生き方をしてきたアラジンが、一目惚れしたジャスミンに見せる少年のようにピュアな恋心や囚われの身だと知ったジーニーに対して何の躊躇いもなく君を自由にしてあげると言ってしまうような純粋に人を思いやる心が表出する瞬間に心を奪われるのかもしれない。
 
ギャップ萌えに弱い人がハマりやすいタイプだよね。
 
フィエロもそうなんだけど、チャラいように見えてすごく色々考えているとか、チャラいように見えて根はすごく真っ直ぐだとか、そういうのにすこぶる弱い。二面性のあるキャラクターはそれが良い方向に作用すると土壇場におけるカタルシスになる。
 
ジャスミンに対してもジーニーに対してもすごく男前で王子様みたいな立ち振る舞いをしたかと思えば、急に慌てたり照れたり甘えたりしちゃう。その緩急のつけ方が本当に上手だなと思う。
 
ところで今までサムバディでジーニーのこれできる?って聞かれて必ず「もちろん!」と答えていたのだけど(ちなみに私はこの「もちろん!」の言い方がハイパー好きである。めちゃくちゃカッコイイ。)最近バリエーションが豊かになった。
「もちろんです!」とか「もちろんできます~!」とか。で、これ阿久津ジーニーが「できますか?」て丁寧語で聞いてくるときに同じく丁寧語で返してるんだよね。こういう細かい部分の気配りが好きだな。
 
あと「ああ、わかるさ」って言われて安心してしまうところ、前よりもはっきりとジーニーの言葉に胸をなでおろすのがわかるようになった。上手側に座っていないと北村アラジンが笑顔になるのがわからなかったけど、今は下手寄りに座っていても大きく息を吐いて安心する様子が伝わるようになった。北村さんの演技の中で1、2位を争うくらい好きなシーンだから本当に嬉しい。
 
 
 
 
 
 
◎阿久津ジーニーについて
最近ちょっとお疲れ気味だなあと感じていたんだけど、テンションが高すぎるのが原因では…という一抹の不安がよぎる、フリーダムすぎるジーニー。
見るたびにフリーダムが増していて、かつての猫を思い出す。かつての猫において阿久津タガーは遊びすぎて浅利さんに怒られたそうである(イベントにて本人談)。
たっきージーニーは生まれながらのジーニーで、ジーニーのテンプレートと言うべき存在だけど、阿久津ジーニーはあまりにも自由すぎてジーニーはこうあるべきであるという固定観念が雲の彼方に吹っ飛ばされてしまう。
 
阿久津ジーニーの何がすごいかって、毎回台詞の言い方や感情が違うところ。たとえば二幕でアラジンに君を手放せないのをわかってくれと言われたときの「ああ、わかるさ」という台詞ひとつをとっても、震えるような声だったり、つとめて冷静だったり、むしろ軽くふるまったりと色々なパターンがある。舞台を見ているとやっぱりその時によって熱量の違いや演じ方の些細な変化などを感じることがあって、役者がリアルタイムでその役を演じることの醍醐味を感じられると舞台を好きでよかったなと思う。
 
その醍醐味を毎回感じさせてくれる阿久津ジーニーが大好きです。
 
飛ばすところはすごく飛ばしている阿久津ジーニーだけど、ジーニーの心情描写がものすごくシリアスになってきていて、それはそれですごく好きだなと思う。プリアリ後に行ってしまいそうになるアラジンを引き留めるとき、他のジーニーはおどけながら引き留めるのだけど阿久津ジーニーは無言なんだよね(前は他のジーニーと一緒だった)。アラジンに対する「個人的感情」が知らずのうちに現れてしまったようにも思える。
 
 
 ◎マイベストアルジニに感じる運命的な『理想の相棒』感について
正直デビューしたその日からあまりにも息がピッタリで驚いたのだけど、一年近くこの組み合わせで観てきて、本当に気のおけない対等な相棒になった。たぶん今年一番多い組み合わせだよね。
北村アラジン相手だと阿久津ジーニーが自由にやれているのが伝わってくるし、そんな自由すぎるジーニーにも物怖じせずに一緒に楽しんでくれる北村アラジン。
エンターテイメント部分では思いっきり楽しむ二人だからこそ、シリアスなシーンとの落差に魅了され、特に二幕の後半のぎくしゃくしたアラジンとジーニーの会話は見ていて居た堪れなさすら感じる。
 
北村アラジンがかっこいいときは阿久津ジーニーがかわいくなるし、北村アラジンがかわいいときは阿久津ジーニーがかっこよくなるよね。特にフィナーレの北村アラジンの「本気だよ、ジーニー」の包み込むような優しい言い方に慌てる阿久津ジーニーとそれを見てからかうような笑顔になる北村アラジンは最高にかっこいいのだけど、一転してそのあと北村アラジンが子供のような泣きそうな顔で「寂しくなるよ」と絞り出すと、阿久津ジーニーの「君が僕にしてくれたこと、一生忘れない」の台詞に包容力を感じるしアラジンをハグする阿久津ジーニーの顔は子供をハグする親のようにも見える。お互いがお互いを必要として成長することができたアラジンとジーニーなんだなとあのシーンで毎回実感するんだよね。
 
長々と語ったものの、何が一番言いたいかというと結局はオフマイクの掛け合いが腹が捩れるほど面白いしかわいいということなんだけどね!(?)
最近のサムバディの掛け合いを見てください。
 
・7日S
阿久津ジーニー「これできますか~?」
北村アラジン「もっちろんできます~!」
阿久津ジーニー「教えてないのに~!」
北村アラジン「フゥ~!!!」
阿久津ジーニー「元気だね!」
北村アラジン「ジーニーには負けるよ~!」
 
・12日M
阿久津ジーニー「はい、こっちに来てください~」
北村アラジン「はい、こっちに来ました~」
阿久津ジーニー「はい、こうやってから来てください~」
北村アラジン「はい、やりました~」
 
 
自由すぎない?笑
もはやオフマイクというよりも普通の会話じゃない?笑
 
 
あと「この洞窟から一緒に抜け出すなんてのは、やっぱり無理なんだなあ」の後に北村アラジンはこれ見よがしに大きな溜息をつくのだけど、最近阿久津ジーニーがとうとうその溜息を真似するようになって!かわいい!
 
◎マイベストアラジャス、北村アラジン×瑞恵ジャスミンについて
瑞恵ジャスミンはわりと好きな相手を目の前にしてもチョロくならないタイプなので、どう考えたってその身持ちの固さを前にしてへこたれずに尚且つそのチャラさでなし崩しにしようとしてくる北村アラジンに結局瑞恵ジャスミンが根負けして絆されるのだ。最高じゃないですか?
ホルニューで一緒に何かを発見して手を伸ばすところもいい。あそこの手伸ばしタイミング、あんなにピッタリと合うのきたみずアラジャスだけなんだよね。
元々瑞恵ジャスミン大好きだけれど、北村アラジンとの組み合わせだと一層かわいく見えるんだよね。理由は…わかりません!!!
 
「美女にお似合いの好青年」で瑞恵ジャスミンの「どうしようもないわね」みたいな首をすくめて行ってしまう反応に、きたむアラジンがガクッとなって売り物のフルーツに手を付いてしまうのとかラブコメっぽさもある(そして触ったフルーツを買えと迫る10枠氏←100%無視されます)。
 
 
ソフィとスカイで見たい…スカイデビューして…(キャスティングされてません)
 
 
◎圧倒的フリーダム、ハギームちゃん
ハギームは真面目だって前に言ったし今でも真面目だと思ってるけど、お遊び方面において自由すぎる。そういう意味では阿久津ジーニーと方向性が似ているのかもしれない。
 
お遊びの一例
・プリアリ後にバブカックのお菓子をつまみ食いする
・「うまっ!」と感動する
・オマールにも勧める(断られる)
・牢屋でジーニーに潰された後の文句の付け方がやばい
「バーンって!死ぬかと思ったよ!バーン!バーンって!」
・きたむアラジンくんに「落ち着け」と言われる(アラジンの人、強い)
・フィナーレでハイタッチ失敗して、オマールがバブカックの味方をするので怒ってオマールにウォーッ!ってする(そのあと冗談だよテヘッて笑うのがまたかわいい)
 
でも!根は真面目!笑
というか正義感が強いかな。プリアリ後とか一見ふざけているように見えるけど、本当はこんな大がかりな詐欺はやりたくなかったような雰囲気だしね。
アラジンに「上手くいきっこないって!」と言うときの背中をバシンと叩く仕草とか、すごく軽い口調で言ってくれるけどアラジンを心配しているのが伝わってきていいなあと思う。
 
きたむアラジンくんとハギームは本当に仲よさそうに絡むから観ていてすごく楽しい。牢屋でカシーム振り向かせるのにランプの先で何度もカシームを突くアラジンを初めて見ました。大丈夫!?ジーニーに怒られない!?笑
この二人がヤンチャすぎるのと、藤田バブカックもマイペースな遊び人なので、嶋野オマールの苦労が偲ばれる所存。
 
 
 
 
すみませんメイン3人+カシームで力尽きました
今のBOAKのマブダチ感今まで見た組み合わせで一番好きかもしれない
 
(読み返したらすごい誤字っぷりだったので訂正しました)

『アラジン』の主役はアラジンなのか、ジーニーなのか?

前にも語った話だけど、私のベストアラジンが戻ってきた記念であらためて。



私はアラジンの主役はアラジン派です。



アラジンというひとりの青年がジーニーというかけがえのない友と出会い、本当の自分を獲得する物語。
そう思っている。

ただ、そう思うようになるまではかなりの時間を要したし、何度もリピートしてアラジンという作品のエンターテインメント要素以外の物語部分を楽しめるようになったことが大きい。


なので、みんなアラジン観よう?(ダイレクトマーケティング)


正直アラジンは一度観ただけだと、ジーニーの持つ圧倒的なエンタメ性に魅了されてあっというまに終わってしまう。ので、主役はジーニーだと考えるのもまた当然だと思う。
初見時のことはよく覚えているけれど、何も考えずに「楽し~!」って感想だった。
初日は当然外れたわけですが、先行でサーバーがダウンしたこともあって奇跡的に二日目の最前が取れたんだよね。超!贅沢!最高の経験をさせてもらった。
開演前アナウンスでジーニー(の中の人)が言うようにところかまわず笑ってしまうような初見殺しギャグが多い。何も考えずに楽しめた。

……ぶっちゃけるとアラジンのことはあまり覚えていない。
(っていうのも、私はオリキャス10枠の人ファンなので初見だとついつい10枠ばかりに目が行ってしまったという言い訳)

今となっては立派なオリキャスアラジン担に成長したので、土下座したい気持ちでいっぱいである。


なので、明確に区別すると『アラジン』のエンターテインメント部分を重視するのならばジーニーが主役、ストーリー部分を重視するのならばアラジンが主役…といった見方が一番しっくり来るのかもしれない。
でもジーニーが主役だとするとアラジンのポジション、立ち位置がよくわからなくなるんだよね。なんだろう?

いずれにせよ、私はアラジンが主役だと考えているわけだが、その場合重要となってくるのがアラジンの物語性である。
アラジンはディズニー作品の中でもストーリーが一際単純で、一見すると貧乏な青年が強大な力を持つ魔人のおかけで王子になりすまし、色々あって王女を手に入れるシンデレラストーリーである。なので、アラジンってただのラッキーボーイなんじゃない……?という疑問が生じるのだが、アラジンにはダイヤの原石という設定があり彼自身が持つ魅力にジャスミンやジーニーが惹かれて、彼らを救うお話でもあることを忘れてはならない。ただ、如何せんそのアラジンの魅力について俳優の演技に頼るところが多いように感じるのだ。その点について、以下で語ります。


◎アラジンという役の難しさについて

舞台版のアラジンは本当に難しい役だと思う。ジーニーのようにハイテンションなギャグでぶっちぎれるわけでもないし、なんせそのハイテンション魔人のジーニー相手に二人芝居が要求される時間が長いため、下手するとジーニーに食われてしまう。その時点でかなりの難役ではある。正直アラジンとジーニーの掛け合いってすごく難しいと思うし、息ピッタリじゃないとハマらない。
まあ、対ジーニーはもちろんのこととして、アラジンという個人を考えた時に難しいと思う理由は2つある。

まず第一に「ダイヤの原石」という秘められたポテンシャルを明確に発揮する場がストーリーの最後の最後にしかないことである。そのシーンに至る前のアラジンにジーニーやジャスミンが惹かれる説得力を持たせることについて、俳優の演技力に殆ど委ねられていると思う。
アラジンが「ダイヤの原石」である理由がストーリー上で全く語られないのが一番の問題だと思うんだけど、まあこれ以上脚本にケチをつけても仕方がないので。

ジーニーが自由になりたいと望んでいると知ったアラジンが「僕が叶えてあげる、自由にしてあげる」と約束するのも、それを信じられるだけの魅力がアラジンにないと「何言ってんだこいつ…」状態である。ましてやその直前に一度アラジンはジーニーを騙して洞窟から脱出しているため、「そうやっていつも調子いいことばかり言ってるんでしょ」って言われてしまうのは無理もない。それでもなお「僕を信じて」とまっすぐ口にしたアラジンの言葉にジーニーが胸を打たれてしまうようなアラジン自身が放つダイヤの原石としての魅力。台詞だけでそれを表現するのはとても難しいのではないだろうか。


第二に、『内面の開放』という意味でのアラジンの成長について、一見アラジン自身は何もしていないように見えること。
生きるために散々嘘をついてきたアラジンはそんな自分を変えようと思っていても、本当の自分をさらけ出すことが怖くてなかなかそれができなかった。だけど、自分に裏切られて深く傷ついたジーニーを目の当たりにしてようやく「嘘をつかずにありのままの自分を受け入れる」という選択をすることになる。嘘をつくことをやめたアラジンは「ジーニーがいなければ僕は確かに何も出来ない、でもそれはアンタも同じだ」とジャファーを陥れて彼を打ち破り、当初の約束通りジーニーを自由にすることを選んだ。
ありのままの自分を受け入れたことでアラジンは多くの人を救っているわけだが、目に見えた活躍ではないため一見「何もしていない」ように見えてしまう。
でも、考えさせられるんだよね。自分を変えたいという気持ちがあったとしても、変わることの難しさを。本当の弱い自分を受け入れてもらえないんじゃないかという恐怖を。それらは人間誰しもが持つ感情だと思う。人は多かれ少なかれ殻を作って生きている。だがそれを打ち破って、本当の自分を手に入れることができる人間はひと握りなのではないだろうか。
アラジンはそれができる人間だったこともまた、ダイヤの原石である所以なのだろう。

という前にもしたような話を長々としたけれど、アラジンは精神的な成長を前面に押し出したキャラクターであるため、やはり俳優の演技力が非常に重要になってくると思うし、演技の幅がものすごく広い。
ジーニーなしでは生きていけない自分とこれ以上嘘をつきたくない自分との間で揺れるアラジンの葛藤をしっかりと表現してくれることが、アラジンの最終的な成長に繋がるし、アラジンとジーニーの友情を描く上での肝になると思う。本当に難しいよ…難しいのに一見難しそうに見えないところが一番難しいのではないだろうか(日本語…)。



◎ジーニーもまた、アラジンと同様に成長しているが、それは主役としての成長ではない。



長いなタイトル。


ジーニーの成長とは「自分は永遠に自由になれなくてもいいから、幸せになって欲しい」と思う相手に出会えたこだと思うんだよね。
何よりも自由になることを望んでいたジーニーは、その約束をしたアラジンに裏切られて深く落胆したけれど、今までの主人とは違い自分を願いを叶えてくれるだけの道具ではなく対等な相手として扱ってくれたアラジンにはっきりと個人的感情を抱いてしまったのを自覚しているし、彼に芽生えた初めての感情だったのだと思う。だからこそ、裏切られてもなおアラジンの願いを叶えてやりたいと思ったのだろうし、その時点で既にジーニーはアラジンによって1万年の孤独から救い出されていたのだ。



ヒロインじゃん。



という冗談はさておき(?)
(ジャスミンが自立した大人の女性なので、属性的にジーニーの方がヒロインっぽいのは事実だけど)



まあつまり、ジーニーの成長はアラジンという人間ありきのものであって、アラジンが主役だからこそ成り立つのだと思っている。何よりも「誰がなんと言おうと君は僕にとっての王子様」という台詞がそれを物語っている。囚われの身だったジーニーを牢獄の中から救い出してくれた王子様はけっして完璧な人間ではないけれど、ジーニーにとっては自分の世界を変えてくれたかけがえのない存在なのだ。



ほら、なんとなくアラジンが主役に思えてきたでしょ?そうだと言って!
完璧じゃないけど、人を惹き付ける魅力があって、周りを巻き込んで成長していく青年。主人公になるために生まれてきたようなキャラクターじゃないです?
主役以外の何者でもないでしょ?


最後の最後まで葛藤して迷い続ける青年の等身大さに感情移入し始めると更にアラジンは楽しくなる。(そして中の人にハマり、沼へ…)



オタクからは以上です。
アラジンは、いいぞ。

ソング&ダンス65 2017/10/5S アラジンオタによるソンダン初日の偏った感想。

【一言感想】
ほぼアラジン


主にアラジンとかジャスミンとかジーニーとかカシームとかオマールとか5枠とか10枠の人(ジャスミン以外オリキャス)が一緒に舞台で歌ったり踊ったりすることが多いため、なんていうか…アラジンだよアラジン!

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(※画像はダイヤの原石ゆえに光ってしまったオリジナルアラジンこと島村さんの名前が見えない自由劇場のキャスボです。)

記憶力が皆無に等しいので、前回のソンダン(フェス?)はおろか、花束以前の記憶などほぼないポンコツオタクがソング&ダンス65の初日を観てきました。
今年はわりとミューコン系の舞台によく行っている気がします。
基本的にミュージカルの物語性と俳優の演技を重視するオタクなのでそこまで惹かれるわけではないけど、それはそれとしてソンダンは楽しい。
ここまでダンサーを活かせるショーが組めるのは、四季だからできることだとも思うよね。
楽曲のバランス、シンガーとダンサーの活躍の比重としては花束の方がよかったかなという…まあでも花束よく覚えてないので…。

ところで私は永野さんはソンダンに出るタイプじゃないかなとなんとなく勝手に思っていたので、稽古記事にいたときはわりと驚いたのだけど、振付まで担当されて、こうして久しぶりにたくさん舞台上で踊る姿を拝見できる機会があったのは素直にすごく嬉しかった。おめでとうございます。


がっつりネタバレします。

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デスノート THE MUSICAL 2017/9/11S @新国立劇場中劇場

柿ラ回。

久しぶりの新国立劇場。浦井くんの何かを観に行った以来。タイトルすら思い出せないという…なんだっけ…星から降る金みたいなタイトル…。
前回は浦井氏も柿澤氏も両方拝見したのだけど、シアターが変わったこともあって1回で我慢しました。

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