Comment lui dire

アラビアンコースト

ひたすら北村アラジンについて語り倒してみる(後編)

生粋の人たらしアラジン、北村アラジンの魅力についてひたすら語ります。それだけです。




◎プリンスアリー

最近ふと思ったのだが、プリアリって曲名の割に王子の出番が少ない。
いや、アニメだとこう終始かつがれて進んでいくので…まあ舞台の構成上仕方ないのだが、ぶっちゃけずっと舞台の真ん中で笑顔を振りまいてくれてもいいのではないだろうか。


以上アラジン厨の戯言でした。


それはさておき、プリアリの北村アラジンの超ドヤ笑顔登場はサイッッッコーーーーにカッコイイ(語彙がないオタク)。
王子らしさのアプローチ、わりと各アラジンによって違うと思う。
北村アラジン演じるアリー王子はわりとあざとさとおバカっぽさがあって、ロイヤル感よりボンボン感重視キャラ。(なおロイヤル感重視アラジンは島村、笠松両氏あたりでしょうか)。

ジャスミンの「パレードは楽しかったわ」に対して最近かすかに微笑んで会釈するようになった。
(デビュー時はにこっと笑うだけで、その後はしばらく無反応だった)

「僕一人で十分だ!」の北村アラジンは本気で一人で十分だと思っていそう。意地を張って、本当は自分が悪いとわかっているけど素直になれないとかそういうのでなく、ジャスミンに嫌われてしまったかもしれない焦りが先行して自分を助けてくれない仲間たちへの単純な怒りを感じる。北村アラジン、わりと自分勝手なところがあるんだよね。自分の実力については自分でも気付いてるんじゃないかな、だからこそ上手くいかないときは焦って怒りをぶつけてしまうタイプなのかもしれない。

そしてすぐに立ち直るタイプでもある北村アラジン。
ジーニーを呼んで「確かに王子様のように見えるね」と言われるとコロッと自信を取り戻して笑顔になるのがかわいい。
「僕自身に戻る?できっこないよ!」はやっぱり自分に対する苛立ちが強い。本当はできるはずなのにって心のどこかでは思ってるんだろうなあ。あのシーン、阿久津ジーニーはすごく悲しそうな顔をするから、「そうだよアル、君ならできるんだよ」って心の中で語り掛けているように思えて、北村アラジンと阿久津ジーニーのペアで好きなシーンのひとつでもある。


ジャファーとバッタリ出会って王女の部屋に入ることは法律で禁じられている~のところ、ちゃんとジャファーゴのやりとりを聞いているので、明らかに確信犯(誤用)である。悪いことを悪いと知っていてもやってしまうのがアラジンです。そう簡単に
人は変われないよね…(重い)。



スペースマウンテンホールニューワールド

女性に手慣れた北村アラジンだけど、たぶん本気で恋をしたのは初めてで、ジャスミンに対する想いはすごくピュアだし真っ直ぐで少年らしい初々しさすら感じる。だけどどこまでも紳士的で優しい。まさにディズニー作品の王子様そのものな北村アラジ
ンのホールニューワールド。
北村×瑞恵ペア、すごく息ピッタリで性格も合ってて声の相性も良くて理想のアラジャス…何かを見つけて二人でほぼ同時に指差すの、すごく好きだな。
デビューのころもホルニューあたりから急激にかっこよくなったんだけど、今はわりと全編通してかっこいいのでホルニューなんてもはや眩しさしかない。星屑は屑だけど星でもあるよ的な(?)



◎サムバディ

デビュー日からあまりにも完成度が高かったサムバディ、北村アラジンの優しさとかっこよさとドヤ感がダイレクトに伝わるナンバー。
「歌わせて」とジーニーに放置された北村アラジン、呆れ顔からの仕方ないなあという苦笑になる。あとオフマイクの「ジーニー」呼びが!多い!
そしてその後のカシームへの説明は「ランプの魔人ジーニー!二人にも伝えて」という伝言ゲームパターンが多いのだが、急に「まじん!」みたいな雑な説明になったりもする。

「これできる?」への返答は必ず「もちろん!」
「ジーニー、そっち行くよー!」「今度はこっちー!」とかオフマイク会話が多くて微笑ましい。
阿久津ジーニーは時折「意外と身軽だね!」とか最高に失礼な発言をかましてくるのだが、北村アラジンは気にせずに「ありがとう!」と返してくれる、なんていい子なのだろうか。

ジーニー「素敵!」きたむアラジン「…素敵!」
ジーニー「すごい!」きたむアラジン「…すごい!」
ジーニー「イケメン!」きたむアラジン「…イケメン!」
ジーニー「カッコイイ!」きたむアラジン「…カッコイイ!」

ところで最近阿久津ジーニーがイケメンって言ってくれなくなったんだけど!?笑



◎「君を手放せない」~POYBリプライズ


ここです(?)

デビュー日に北村アラジンの「君を手放せない」で私は初めてあのシーンで泣き、それから何回も泣いている。(そもそもアラジンという演目で泣くこと自体がおかしいとかそういう話は脇に置いておきます。)

正確には「君を…手放せない」で、「君を…」と言ったあとにジーニーの期待に満ちた眼差しに一瞬言葉に詰まり、決意したように「手放せない」と言う。
「わかってくれよ!!!」は殆ど叫び声であまりにも悲痛でただただ辛い。今まで大抵のことを調子よく乗り切ってきた北村アラジンだからこそ、初めて自分の力ではどうしようもなくなって、また嘘をつくという選択を選ばざるを得なかったように思え
る。

そしてこの前も語ったけど、ジーニーの表情が見えない「わかるさ」で北村アラジンが安心して笑顔になってしまうのは、彼自身まだ自分が嘘をつくことで大切な人たちを傷つけているんだということをあの時はまだ理解できていなかったからだと思う。
アラジンは生きるために嘘を付いてきて、そんな自分を変えたいと思ってはいたけれど、その嘘で誰かを悲しませるかもしれないという事実からはずっと逃げ続けていた。そこがアラジンのどうしようもなく未熟なところであって、だから「君はみんな
に嘘をついてきたんだものな」で、自分がついた嘘が大切な人を傷つけてしまった現実にようやく直面するんじゃないのかな…


だからその後のPOYBリプライズへの流れ、決意を固めたアラジンの姿がすごく自然だなと思う。ジャスミンを失うことになったとしても、嘘で塗り固められた生き方から抜け出さなければこの先も大切な人を悲しませてしまうことにようやく気付いた北村
アラジンだから…。



◎結婚式~フィナーレ

プリアリリプライズの反応は各アラジンによって全く違うし、結構好みがはっきり別れるところであるとも思う。
ジャスミンから一度も目を逸らさず、だけど焦点が定まらない瞳で放心したようにひたすら首を横に振り続ける北村アラジンを観るのはすごく辛いけど、POYBリプライズでの決意から一瞬にして全てが砕かれ絶望する瞬間がたまらなく好きでもある。あと何せ顔がかっこいい(台無し)。

「もう一度王子に」って言いかけて止まったジーニーを見て笑いを堪えるところとか、そこから一転して真剣な眼差しで「本気だよ、ジーニー」と言う声がひたすら優しいところとか、もはやフィナーレの北村アラジンは包容力が限界突破している感さえある。嘘を付いてきた自分から解放され吹っ切れたからこその強さなのだと思う。
自由にすると言われたことに戸惑うジーニーを安心させるような言い方をしてくれるから自分のこと以上にジーニーを案じてくれているのがはっきりと伝わるのも…いいよね…。


「よかったね!でも寂しくなるよ」
ジーニーとの別れを寂しがるシーン、全アラジンの中で一番北村アラジンが堪えてるように感じるし、実際に泣いているときもあって心が抉られるんだよね…。単純にジーニーと一緒にいられなくなる寂しさも、ジーニーがいない自分がこの先どう生きていけばいいのだろうという不安もある。だけどそれ以上に喜んでいるジーニーを見るのは嬉しいし、約束を守ることができたという安心もある。そんな様々な感情が去来して泣き笑いの顔になってしまったという感じの複雑な表情がたまらないし、お芝居が本当に上手いなあと思う。フィルターだろうがなんだろうが、この人の演技が好きだなと思えることって素晴らしいよね…。
あと絶対北村アラジンはアラジンの中で一番涙もろい。


フィナーレでジャスミンがアラジンを誘うようなダンスをしてアラジンも一緒に踊るところあるじゃないですか(致命的な語彙不足)。あそこで北村アラジンがジャスミンを見上げるときに顔をクイッと傾けて笑う瞬間があるんだけどその時の顔が最高に
かっこいいという主張はしておきたい。やっぱりチャラかったわこのアラジン!この先大丈夫かな!という気持ちにもなるけど笑。


◎カーテンコール

ジャスミンと結ばれて一番調子乗ってる感が強いアラジン、それが北村さんです。
どんなに変わったといえどもアラジンにはこの先様々な困難が待ち受けているのだろうし、ぶっちゃけジャスミンと何度も喧嘩しそう(そして、ジャファーの逆襲に続く)。
瑞恵ジャスミンとのペアが好きなのは、瑞恵ジャスミンが気が強いお姉さん系ジャスミンなので、喧嘩してもへこたれなさそうで尚且つ包容力もある北村アラジンなら末永く上手くやっていけそうだからである。年齢的にも同じくらいかなって感じがする
よね。


◎まとめ

これだけ長々と北村アラジンの魅力について語ってきたけど、まだ書き切れてない気もするし、まあつまりその…「顔が好き」という結論に…どうも顔ファンです。
北村さん自体は好みの顔というわけではないんだけどアラジンは人懐こさもかわいさもかっこよさもすべてアラジンだなあと思えるあの笑顔が最高にお似合いの役。ちなみにきたむスキンボちゃんの顔も大好きである。
たとえば、この先また北村ペテロを観る機会があったら「ペテロあの人は死ぬわあなたのせいよ」で放心してるときの顔、最高…とか言い出すに100ゲッセマネ。横顔が好きです。

ちなみに2年数か月前の私が「北村ペテロは未だに後悔にさいなまれ深い谷底で身動きが取れないなかでそこに微かに射す光を信じてやり直したいと思っていそう」などと言っており、引くほど大絶賛していた。あと全然パン食べないで周りに分け与えて
たらしい。さすがあのころからアラジンの素質があったな!

以上です。完!