Comment lui dire

アラビアンコースト

アラジン 2017/12/19S ひたすら笠松アラジンについて語ってみる(前編)+ワイスイアーゴデビュー回。

アラジンは変わるとは思っていたのだけどてっきりオリキャス様になると思っていたのでわたしのキャス変予測もまだまだやな…と実感したのであった。

 

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今年は海宝氏以外の全アラジンを満遍なく観たけれど、本当に皆全く違うそれぞれにすごく素敵なところがあるアラジンたちで、私はアラジンというキャラクターが好きなのだなと実感した一年でした。
こんなにミュージカルのキャラクターにハマったのは後にも先にもないかもしれないですね…。
(アラジン納めのようなことを書きましたが、全く納めません。)

 

 

◎ワイスイアーゴについて
キャスティングをすっ飛ばしてのまさかのワイスイアーゴデビュー。
今考えると何故今までイアーゴをやっていなかったのだろうか…(?)

存在そのもので笑えてしまう顔が濃すぎるワイスイアーゴだが、途中から段々とメレブに見えてきたのは内緒である。イアーゴちゃんは死なないぞ!

「全く短気な上司ってほんと困るわ!ヘッ!」と「爪が割れたあ~(悲)髪がきまらない~(悲)」に笑い殺された。ヘッ!って!笑

存在の愉快さに圧倒されてキャラクターそのものへの言及が疎かになりがちだが、正直イアーゴってものすごく難しい役だと思うな。そのままアニメのイアーゴが擬人化されたようなちょこまかした小間使いのような動きや悪知恵の働く小悪党的な雰囲気を出すのだけでなく、ジャファーとの掛け合いにおいてもギャグセンスがかなり要求される。
ワイスイアーゴはコミカルではあるけど小悪党感はあまりなくて、今のところちょっと掴みどころがない無難な印象ではある。充分面白いのだけど。上背は確かにあるけどそこまで気にならなかったかな。

あとは本城ジャファー様と並ぶとこう…あれだね…JCSだね!

 

 

JCS観たいね!(まとめ)

 

 

【ひたすら笠松アラジンについて語ってみる(前編)】

ものすごくチャラいアラジン(北村アラジン)と、ものすごくダークなアラジン(厂ちゃんアラジン)ばかり最近観ていたので、4ヶ月ぶりの笠アルちゃんは天使レベルのいい子でした。


笠松アラジンの好きなところは、最初からいい子なので嘘をつくことへの罪悪感も変わりたいという気持ちもすごく顕著なのに、自分への自信のなさと向上心が拮抗して優柔不断になってしまうところである。その優柔不断さが最後の最後までズルズルと続くからこそ、ジャファーに嵌められてピンチになってからの覚醒した男らしさに爽快感すら覚えるのだ。

 

アラビアンナイト
最後に観たときに登場時手をこすり合わせながら出てきたのでマンゴか?と思ったんだけど、今回は鼻をこすりながらヘヘン!と登場したのでまたマンゴか?と思った。ソンダンでもやったし、本編でもマンゴやろう。
今のBOAKちゃんたちだとそこまでアラジンが弟分という感じはないかな。全員マイペースだよね。


◎逃げ足なら負けない
「今は金がないから ハッ いつもだけど!」
のハッ(嘲笑)がなくなってしまって悲しいという話は以前したのだが、今回「今は金がないから アハハッ いつもだけど!」になっていた。

笑ったら…余計悲しいじゃない…

逃げ足、基本優しい笠松アラジンの向上心が手に取るようにわかるナンバーで、誰よりも強気な歌い方するよね。そうさ!の言い方とかすごく強い。
あとオマールに衛兵を取り押さえてもらっているときに「ありがとう!」って言うの優しいなあ。笠アルちゃんは本当に礼儀正しい。


◎自慢の息子

POYBは最近(生き様を)割り切れない系アラジンくんの方が泣けるな~と思う。
自分の生き方を嫌っているのが目に見えてわかるアラジン、と言えばいいだろうか。
島村アラジンしかり、笠松アラジンしかり、基本的に優しいからこそどうしても嘘をついてしまうことへの後悔がとても強いので、アブダラ王子にその生き方を馬鹿にされたときの怒りや悲しみが手に取るようによく伝わってくる。
笠松アラジンに関しては、デビュー当初の気丈に笑って赤ちゃんに手を伸ばすような仕草をしていた頃から比較すると、今は本当になんとも思っていないような顔をするんだよね。怒ってもいないし悲しくもない、言われても仕方がないから、みたいな顔。それが逆に悔しさをにじませているように見えてしまって、笠松アラジンのPOYBは最初から泣けてしまう。

 

◎BOAK
市場の覇者こと笠松氏の市場の使い方はどのアラジンよりも自由である。基本的に危機感がないため、ラズール隊長がやってきたことにも大分後まで気付かずにカシームの「カッシーム!」という掛け声に「フォウ!」と合いの手を入れる始末。
これで怒られるのがカシームだけなんて、あまりにも理不尽すぎではないだろうか(思えばカシームって劇中で一番散々な目に遭ってない?)

「夢見るアラビアンドリーム」は両手を合わせておやすみポーズ(唯アラジンに受け継がれました)。

 

◎行こうよどこまでも
ジャスミンへの押しがわりと強い笠松アラジン。
ピュアそうに見えて女性の扱いは手慣れている感がある、さすが着ているベストになりたい男の名は伊達じゃない。
ミリオンに関してはアグラバー随一のチャラ男であるきたむアラジンくんより笠アルちゃんの方が遥かに手慣れている感がある。逆に言うときたむアラジンくんがポンコツすぎでは…?

 

好きになったら一直線タイプの笠アルちゃん、ジャスミンを目の前にするとアドレナリンが出るのか彼女の手を掴んだときも思わずやってしまったようなハッとする描写はなく、手慣れた様子でジャスミンをリードする。

 

まあ控えめに言って、カッコイイ。

 

♪すべて捨てて(1回目)
両手でさっと横に流して捨てるパターン。スマート。
殆どのアラジンはこれである。

♪旅が終われば信じ合える
ベストをギュッとしたあとにジャスミンに向かって微笑みかけるパターン。

♪すべて捨てて(2回目)
ジャスミンに対して「そうそれ!」と手を伸ばす厂ちゃんアラジンと似たパターン。

 


◎ダイヤの原石
笠アルちゃんもわりと最後までジャファーのことを信用していないというか、躊躇いがあるなと思う。意外に慎重派。
ジャファーに「なのにつまらん物を盗んでこんなこといつまで続ける気だね?」と聞かれたときの笠松アラジンは目を伏せてすごく悲しそうな顔をする。変わりたいのに変われないアラジンの葛藤が伝わってくるし、指摘されても怒らない笠松アラジンはやっぱり優しい子だよね。

 

◎フレンドライクミー
全力全身で楽しむパリピ系アラジン。
基本的に最初から楽しんでいるので、ジーニーの魔法にもすぐに慣れてしまう。
あとジーニーに腹ツンされたときに最近咳き込むようになった。

・「ラクダも乗れて楽だ!」
首をかしげながら若干苦笑しつつ考え込む。
このギャグはありかな…なしかな…?的な?笑

シシカバブ
お腹を叩いて腹減ったよ~ポーズ。

・オールディーズ
11&12枠に手を振るキクバリストな笠松アラジン。
ちなみに渡久山11枠のときは投げチューしてきます(!?)


◎FLMリプライズ~洞窟脱出まで
リプライズのときの興奮度が半端ないため、逆にジーニーにたしなめられることもある笠松アラジン。
もう完全にパリピ系である。

「この洞窟から一緒に抜け出すなんてのは、やっぱり無理なんだなあ」
ハァ…(かすかな溜息)
微かなのでジーニーにも優しい。
ジーニーに「ハァ?」と聞かれたときはあくまで無表情を装うんだけど少しだけ目が泳いでしまっている隠しきれないいい子さを醸し出すのが笠松アラジンの上手なところ。

 

◎1幕フィナーレ
「僕が叶えてあげる、自由にしてあげる」「僕を信じて」という台詞の説得力が何より重要だと思うという話は以前もしたけど、無条件で信じたくなる魅力の種類はアラジンによっても大きく違っているような気がする。
笠松アラジンの場合、普段のひたむきさがそのまま行動に直結しているので、仕方なく嘘をつくことはあったとしてもアラジンという青年の心の綺麗さがダダ漏れなのである。
本当に笠松氏のアラジンは未熟なところはすごくあるけど、すごく温かいやさしさと輝く可能性を秘めたダイヤの原石なんだなあと実感するんだよね。


ジーニーとグータッチをしたあとに肩をすくめてニカッと笑うところは大変あざとい。

 

ほらまた長くなった…
続きは次回!