9ヶ月ぶりの鐘なのだが、久しぶりに見たら号泣でしたね!!!
最近涙腺が弱いというレベルではないので、鐘で言えばゴッドヘルプを歌うエスメラルダを上階から仄かな笑顔で見つめる清水フィーバスの顔を見るだけで泣ける。そんなレベル。もはや涙に対する信用が皆無。
まあでも、清水フィーバスは相変わらず大事なシーンで前髪が顔に張り付くので前髪を切ろうな。これがJCSならユダが「ジーザス頼むから前髪を切ってくれ」って言ってたね。大森シモンに止められるけど。
キャスボが秋仕様。オタの涙腺を刺激する。
そんなこんなで四季劇場以外で上演される初めての鐘ですが、個人的にKAATは好きな箱だったりする。
何せトイレがたくさんある。
あとホワイエの雰囲気が良い。大好きな銀劇を綺麗にしたような感じ 。
椅子が多いのもいいね。あとワンコインワイン飲めるし。ワイン最高。
交通の便が最悪らしいが地元なので気にならない。全演目KAATでやってくれてもいいです(自分勝手)
(座席の話は?)
音響もいいよね!!!
壁側が通路になってないので入りづらいのが難点ではあるけど…
あと千鳥配置のわりにセンターで前にデカい人が来ると見辛いのとか…
サイドでも音響が良いのでサイド通路、おすすめ。
◎あっきーカジモドについて
耐え続けてきたカジモドの哀しみが宿る瞳に一筋の希望が灯る瞬間が最高に美しい『天国の光』
やっぱりあっきーカジモドは天国の光が一番良い。
忍耐の人、あっきーカジモドが少しでも報われる瞬間に思えるから。その先に待つ残酷な結末をほんのちょっとだけ忘れられるような気がする。
実は東京後半ほぼあっきーカジモドしか観ていなかったのだけど、いつしかすごく大好きなカジモドになっていたんですよね。
演技の方向性として、ものすごく好みなんだよね。
基本的に海宝カジモド寄りなのだが、海宝カジモドは自分の醜さや弱さという立場を自覚しながらもそんな自分が受け入れられる世界を夢見ていたのに対して、あっきーカジモドは自分が受け入れられる世界なんてあり得ないと心のどこかでずっと思っていそうに見える。ものすごく大人で、賢くて、エスメラルダが言う「子供じゃない」が一番しっくり来る。だからこそとても哀しい。
障害について重いように見えるかどうかというのは個人的にはあまり重要視するポイントではなくて、たぶん醜さそのものを表現するというよりも醜く生まれてきてしまった事実が彼の人格形成に与えた影響を演技から感じ取れることが一番なのかな、と思う。
(確かに顔が歪み腰が曲がり、上手く喋ることもできないという事実が視覚的に伝わることは醜く生まれてしまったカジモドの悲哀を観客がダイレクトに感じ取ることができるという点でドラマ性は高まるので、カジモドらしさとして何を重視するか、なのかな~…)
あっきーカジモドが、自分が幸せになれるはずがない世界に飛び出して出会った奇跡。彼女に会ったことで初めて、ひたすら耐え続けてきた人生からほんの少し先に踏み出そうとする希望が生まれる。
それが『天国の光』なのだと思う。どこか他人事のような虚無感に囚われた表情が胸に突き刺さる「僕は醜いから諦めていた」と歌うあっきーカジモドの顔が、エスメラルダという天使によってもたらされた希望で輝く瞬間が私は大好きでたまらない。
ラスト、エスメラルダに「貴方も美しいわ」と言われて首を振って否定していたのに胸が抉られた。一度は石になろうとして彼女を救うことを拒否した自分にそんな言葉をかけてもらう権利などないと思っていたのかもしれないし、そして彼女を深く傷つけたご主人様のことを許せずにきっと傷つけてしまうであろうという気持ちが既に彼の中に沸き上がっていたのかもしれない、なんて。
◎久しぶりの芝フロロー
石像の視線を感じた、の芝フロローの表情がすごい。
なんかもう、凄まじい。戦慄、慄いている。
フロローにとって石像は神の代弁者でもあり、自分自身の罪悪感を映し出す鏡だった。カジモドが石像に救いを求めて対話する気持ち、フロローこそが理解するべきだったしできたんじゃないかと思うんだよね。
自分が人間であることを認識するフロロー、芝フロローだと安堵と同時にもう止めることができない自分への恐怖も感じるような気がする。
(芝さん、この台詞が一番好きっておっしゃってましたね!)
◎清水フィーバスが生命力に充ちあふれすぎている件
よしつぐクロパンと一緒にノートルダムを復興するスピンオフでも作ってくれ。ハッピーエンドに甘やかされてきた身なので、そうでもしないと身が持ちません!!!
◎塚田くんがどの枠をやるか予想する
アンサンブルに!塚田氏の名前が!!!
個人的にはフレデリック枠、ジェアン枠、聖アフロ枠の三択
リッチマンがみたいので聖アフロ枠を推す。でもジェアン似合うな、ようやくイケメンのジェアンが登場したとか言われ……おっとだれか来たようだ