めちゃめちゃ楽しかったし、めちゃめちゃ泣いた。
アラジンが1幕フィナーレでジーニーに初めて「僕を信じて」と告げるときにソンチジーニーがちょっと驚いたあとに照れたような笑顔を浮かべるのがかわいくて好きなのだけど、あのときアラジンに言われた言葉と差し出された拳を覚えていてずっと大切にしていたから、自分は自由にはなれないけれど、大切な人が大切に思う女性と幸せになってもらいたいという自己犠牲の心がジーニーに芽生えたんだろうと思う。
っていう話はさておき、アラジンって基本的におたく向けの演目じゃないのでオタク趣味である日本ミュージカルにおいては異端の客層だと思うんだけど、ファミリーに囲まれてアルジニの掛け合いで号泣しているおたくは非常に肩身が狭いです。
行こうよ、オタクたち……
それにしてもアラジンってなんでこんな泣けるのだろうか???(涙脆いだけでは???)
ちなみに私、1幕はオリキャスアラジン様が1番泣けるんですけど2幕はきたむアラジンくんが泣けます。1幕しまむー、2幕北村さんが登板したらわたしの涙でアグラバーが沈む。
というわけで(?)キャスボですが、水曜の使い回しです。
◎ダメだけどダメじゃない北村アラジンの良さを再確認したので
贔屓目だと承知で書くけども、北村アラジンは2幕「君を手放せない」あたりのジーニーとすれ違うシーンからフィナーレまでの演技が素晴らしいなと何時見ても思っている。今までは軽いノリで付いてきた嘘が原因で取り返しがつかない事態に陥って、ジーニーに頼らなければ何もできないと自覚したアラジンが今度こそ変わろうと決意する姿に等身大の人間らしさを感じるし、自由になって喜ぶジーニーを見て湧き上がる複雑な気持ちが全部表に表れたような泣き笑いの顔を見たらなんとしても幸せになってほしいと思ってしまう。
この物語はアラジンという青年が最後の最後に自分の可能性を発揮して幸せになる権利を掴む物語でもあるけど、彼は決して完璧な人間じゃないから、ダメなところや弱いところに共感できて、その成長を喜べるようなキャラクターだからこそハッピーエンドを祝福したい気持ちになるんだよね。
と改めて思ったわけなので前もその話したぞってツッコミは3分くらい前にしました。
◎ミリオンの捨て方、斬新
ミリオンにおいて、一番アラジンの個性が出る♪全て捨ててのジェスチャー。
今までは下に向けて豪快に投げ捨てる感じだったんだけど、今回から両手をめいっぱい広げて手をくるっと下に向けてひょいっと軽い感じで捨てるようになってて、
(余談なのだけどこういう細いジェスチャー演技って、海外版見てると海外の俳優さんはあまりやらないなあと思うので日本人というかアジア人独自のきめ細かさなのかな…?とか思うんだけどどうなのかな)
◎天真爛漫サムバディ
・ジーニーにおんぶしてもらう前
「そっち行きますよ~」
オフマイク台詞のバリエーションが本当に豊か!
・ジーニーにおんぶしてもらって降りたあと
「YES!」
やっぱり言うんかい!!!
「……カッコイイ」
声小さっ(声小さっ)
◎その他アグラバーの出来事
・戸高オマールがやばい
いつもやばいんだけど、プリアリで藤田バブカックに投げキッスしてるし
なんでバブカックに、、という疑問符で頭がいっぱいである。
・藤田バブカックもやばい
サムバディ終了後におもむろに戸高オマールにパンチを幾度となく繰り出す藤田バブカック。戸高オマールも満更でもなさそうな顔で受け止めてるし。
・前田商人、怒られる
2回連続で二橋商人に「仕事しろ!」って言われてたので市場のヒエラルキーが真剣に気になる
一番怒られるべきなのは花屋のくせに仕事しないで他の屋台からバナナパクリまくってる熊剣さんな気がする(今居ないけど)