Comment lui dire

アラビアンコースト

アラジン 2017/2/8S +アラジン的見どころ第2回~笠松アラジン~

キャストの変動が激しい今週のアラジン。

来週から保守点検なのでどうか無事に乗り切れることを祈っております。

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◎アラジン的みどころ第2回~笠松アラジン~

先に北村アラジンについて書くか迷ったのだが、もう少し回数を見てからと思ったので。

なんとなくデビューするような気がすると、未定の時に前予してデビューを見届けた笠松アラジンもそろそろデビューから半年が経つ。


正直、スタンダードなアラジンのイメージからは大分かけ離れている笠松アラジン。


チャラくてワルそうな魅力もあって女の子にモテる、というのが私のアラジンのイメージなのだが、笠松アラジンは純粋で一生懸命で優しいお調子者、といった全く正反対の雰囲気を持つ。
そして、何よりかわいくて幼い。
青年というよりも少年のような出で立ちの笠松アラジン。

ただ決してお人よしなだけではない魅力があるのが笠松アラジンのアラジンらしさだ。もちろん悪知恵も働くし咄嗟の機転も利くし、ポテンシャルはかなりのものだ。
だけど、おだてられるとすぐに調子に乗るし失敗する。はっきり言って未熟なところが多い、それでもその愛嬌でアグラバーの皆から愛されてきた笠松アラジン。


そんな彼は『未熟さ』ゆえに迷ったり、嘘をついて後悔したりしながら成長していく。


アラジンの成長物語という観点でこの作品を観たときにすんなりと心に響くのが、この笠松アラジンというまさにダイヤの原石なのだと思う。

 


①『POYB』で見せる精神的強さ
アブダラ王子に嘲笑されても笠松アラジンは怒りを見せない。

もちろん憤りは感じているのかもしれないけれど、それを隠すことができるのは彼が強い証拠でもあるし、自分の未熟さを痛感しているが故でもあるのかも。
肩をすくめて「仕方ない」「気にしない」と思っているかのような表情をして、そして驚かせてしまったであろう通りすがりの母親が抱きかかえた赤ん坊に「ごめんね」と近付き避けられたところで初めて遣り切れなさを露わにしているように思える。
なんだろうな、笠松アラジンにとっては、アブダラ王子のような鼻持ちならず貧乏人を馬鹿にしてくるようなお金持ちに罵られるよりも、自分と同じアグラバーの中で生きる住人たちに「コイツはどうせ…」と思われる方が辛いのかもしれない。

 

②全身全霊で楽しむフレンドライクミー
そのはしゃぎっぷり、完全に大型テーマパークに初めてやってきて興奮してはしゃぎまくるちびっこ。

はしゃぎっぷりの一例
・出てきたボーイさんたちに物珍しそうに手を振りまくる。
・目の前に現れたたくさんのごちそうに喜びのあまり座ったまま足をジタバタさせる。
・トクホ認定のお肉に思わず舌なめずり。
・タップダンスできるようになったのが嬉しすぎて上半身が定まらない。
・フィナーレで興奮しすぎて何度も飛び跳ねる。

さすが1年以上の5枠連投によりアグラバーを知り尽くした男のFLMは凄い、凄いぞ…!
知り尽くしているからこそはしゃげる感がありますね!


あとは何といっても笠松アラジンは「ジーニーすごい!」とジーニーを褒め称えてくれる仕草が多くて、こんなところにも素直さが表れているのだ。

 

③純粋で素直な笠アルちゃん、せいいっぱい嘘をつく
お調子者の笠松アラジンだが、悪知恵は働くくせに嘘の付き方が大仰すぎて失敗するタイプ。
「この洞窟から一緒に抜け出すなんてのは、無理なんだろうなあ~」
と言ったあとに思いっきり肩を落として溜息をつきながら「困ったなあ~」と言うその姿、あまりにも白々しすぎてジーニーじゃないと騙されないレベル。

相手がジーニーで…よかったね…!


④パレードを褒められて一礼するプリンスアリー
プリアリ後、ジャスミンを怒らせてしまうアラジンだが、彼女に「ショーアップの仕方は知っているのね」と言われて、笠松アラジンは笑顔を浮かべてジャスミンにお辞儀をする。
このシーンでこんなに礼儀正しいアラジンは笠松アラジンだけであったりする。どちらかというとジャスミンを怒らせてしまったことで頭がいっぱいになっているか、褒められたこともちゃんと皮肉として受け取っていてショックを受けているのか、というイメージ。
笠松アラジンが、彼女の皮肉を皮肉と思わずに素直にお礼をしているのか、それとも皮肉であっても王子らしいふるまいを心掛けているのかは定かではないのだが、私は後者の方じゃないかなと思っている。人を信じやすい笠松アラジンではあるが、仮に彼女を怒らせてしまったところで王子としての品格を保とうとするいい意味でのしぶとさが笠松アラジンにはあると思うんだよね。


⑤最後まで絶対に諦めなかった笠松アラジンの「怒り」は成長の証
あまり怒ることがない笠松アラジン。
カシームと喧嘩したときも、怒りよりも親友に理解してもらえない悲しみを色濃く出していた笠松アラジン。
「君を手放せない」と告げてジーニーが去ってしまったときも自分の不甲斐なさ、未熟さを悔いるような面持ちだった笠松アラジン。
そんな彼がはっきりと一番怒りを露わにするのが、すべてをジャファーに奪われて衛兵に捕らえられた瞬間である。
何度も衛兵の腕を振り払おうと抵抗するアラジンの中にはもちろんジャファーへの怒りもあるだろう、だが何よりもジーニーの気持ちを踏み躙りジャスミンを危険に晒してしまった自分に対する怒りと、それ故に何としてでもこの状況を打開しなければいけないという熱い意志が表れているように見えて、きっとアラジンなら何とかしてくれるんじゃないかと思わせてくれるシーンになっていると思う。

ちなみに、このシーンでこんなに抵抗するのは笠松アラジンだけである。たぶん。

 

 

それにしても笠アルちゃんはアグラバーを知り尽くしているだけあって市場の人たちや王宮の人たちとも仲が良くそれがまたアラジンという愛されキャラを形成する一つの要素にもなっている…。アグラバーの王…!

 

 

◎その他
・市場の松島カシームがチンピラすぎてお花を持ったまま逃げ回る熊剣さんが面白すぎるアグラバー2017冬。
・隼平商人は真面目に商売してて偉い。
先輩(10枠の人)が真面目に商売しているところを私は観たことがありません。
・サルタンを捕らえようとした衛兵を止めようとして突き飛ばされ「アーーー」とかよわい悲鳴をあげて退散する熊剣さん
熊剣さんの外の人のアグラバーにおけるポジションがいまいちわかりません!!!
・啓太オマール、相変わらず天使。
おいらたちゃこれで飢え死だ!で去っていくBOKだが、啓太オマールは必ずアラジンに「大丈夫」って言ってフォローしてくれる、本当に優しいいい子。
・相原姉妹、夢の競演
どこだったかなあ、アラビアンナイトでまさに二人で並んで同じ振付で踊るシーンがあるんだけれど圧巻。
しかしあれキャストさんも間違えたりするのでは???