Comment lui dire

アラビアンコースト

『王様と私』の来日公演を観てきました 2019/7/14S @シアターオーブ  

 
かの有名なユル・ブリンナーの映画版すら観たことないくらいこの作品に興味がなかったのですが、母が「世界のケン・ワナタベを観たい」とか超絶ミーハーなことを言うのでついでに私の分もチケットを取りました。結論から言えばまあ観てよかった。
しかし座るたびに思うけれどオーブの三階席は本当にくそだな。あの座席に出せるのは4000円までです。本当なら1500円くらいで充分だと思うけどまあそれは無理なので。この公演ですか?9000円でした!!!!!!!!1
 
 

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色々なグッズが売っていましたが微妙にダサかったので手を出しませんでした。あとパンフレットがクソ高い。せめて2000円までにしてくれ。
 
 

 

 ◎感想
王様とアンナがケンカップルだった…………
 
 
 
イギリス人家庭教師アンナがシャム王の王宮に住み込みで働いて、王様と子供たちの面倒を見たり、中でも一番子供っぽい王様の面倒を見たりすることで心を通わせていくハートフルヒューマンドラマなんですが、まあそのへんは有名だから省くとして
 
 
王様とアンナが超ケンカップルだった………(大事なことなので
 
 
 
王様はまあ保守的で女をばかにしているので最初のうちはアンナにかなり高圧的なのですが、アンナは先進的な女なので王様にガンガン反論する。それでしょっちゅうけんかしている。それでも別に牢屋とかに入れられたりはしないので王様は根は悪いやつじゃないと気付きます。伝統に従って生きてきただけなのだ。まんまサウンドオブミュージックですね。ただこちらは子供の数が多すぎて覚えきれません。さすがに孕ませすぎだろお前。究極的に言えばあのとんがりコーンみたいな名前の第一王子だけで充分だと思います(調べたらチュラロンコーンだった)
 
それで色々あって心を通わせた王様とアンナはあの有名なシャルウィーダンスを一緒に踊るシーンに至るわけなんだけど、とにかくそこまでが長い。大体いつも喧嘩してるし。ケンカップル好きにはおすすめかも。
その上イギリスの要人に披露する劇中劇『アンクルトムの小屋』がこりゃまた長い。西洋と東洋の文化が絶妙に融合した素晴らしい劇中劇なんだけど、如何せん長い。前から思っているんですが劇中劇を長くしすぎると普通に飽きます。
 
 
ちょっとミュージカル『王家の紋章』に似ているところもありましたね。アンナが王様に腕を引っ張られて骨折するシーンがあってもおかしくない。たぶんこの手のタイプの話では一番あっさりした終わり方だと思うけど現実味があっていいと思います。でもこの話、フェイクが多すぎるぜ!ってことでタイでは発禁らしいです。
 
 
世界のケン・ワタナベは英語がすごい上手かったです。
あと弱った演技がめちゃめちゃサイトー(インセプション)だったのでインセプション好きな人にもおすすめ。