Comment lui dire

アラビアンコースト

ひたすら島村アラジンについて語り倒してみる(前編)


開幕当初のピュアさからは想像もつかないほどチャラくなったと私の中で評判の島村アラジン。
実は初期はあまり好みじゃありませんでした!!!

今ですか?登場した瞬間から涙が出てくるくらい大大大大好きです


突き抜けるような声量と芝居のきめ細かさとジーニーへの対応力、そして太陽のようにきらめく笑顔の奥に隠された闇が魅力の日本が誇るオリジナルアラジンについて、ただひたすらに語ります。


(余談だけど、久しぶりに一ヶ月アラジン連投するだけですごい痩せたね)




アラビアンナイト
登場時のあの全身から迸る爽やかさとイタズラ少年のような笑顔がまさしくアラジンである。


SUKI…(語彙を捨てた音)


BOKとハイタッチはしないスタンスなのかな?
(嶋野オマール、最初のころしまむアラジンとハイタッチしようとしてたけどもう諦めたよね?笑)





◎逃げ足なら負けない
凄まじく重いことを歌っているはずなのにそう感じさせない、それがアラジン。
ただアラジンの中でもわりとこのナンバーの歌い方は様々で、生きるための必死さというか貪欲さが見えるアラジンもいる。
島村アラジンは一切そういう重さは感じさせないけど、必死で隠しているんだろうなと思う。


一番好きなのは♪頭使い、で人差し指で頭を押さえるポーズをするところ。細かい仕草から余裕を感じるのがたまらないよね…
オマールに衛兵を取り押さえてもらったら、片手でバンザイしながらピョンとジャンプ。
北村アラジンも同じだからオリキャス仕様なのかな?
(そういえばデビュー時は島村さんとダブルだったよね…)


◎POYB
島村アラジンのPOYBが一番好きで、一番泣ける。それは誰がデビューしても揺るぎがない事実なんですよね。

「殺す価値もない」→おどけた表情でフゥ!と茶化す
衛兵に突き飛ばされて→「痛ったぁ…」

エモーーーーーーーーーい!!!!!!!!


なんでそんなおどけられるの!?ちょっと!ねえ!!!111
ほんとは辛いんでしょ!?それなら私が代わりにアブダラ王子を!!!殴る!!!!(過激派アラジン夢女子)


この馬鹿にされても自分は気にしていないスタンスを貫くことで、母を馬鹿にされたことで一転してアブダラ王子への怒りに変わるそのギャップに毎回胸を締め付けられる。
島村アラジンは「母さんの息子感」が特に強い。家族や仲間をすごく大切にする子なんだろうね。
そして自分の行いがアグラバーの皆を怖がらせてしまったことをわかっているので、ちゃんと周りにも気を配る。そんな余裕なんて本当はないはずなのに。

POYBはすごく島村アラジンの自信のなさが見えるナンバーなんだよね。
とてつもなくポテンシャルは高いはずなのに、今まで生きてこられたのも大切な母親や友人たちのおかげで自分の力ではないと思っている。
だから嘘をついて生きるのをやめるということだけではなく、自分の根本そのものを変えて自立したい。今それをやれならければもう手遅れになるかもしれない。そんな悲壮な決意を感じてしまう。
彼自身のポテンシャル、自分が周りの人に与える影響を理解できていないのかな、とも思う。
だから、もちろん母を亡くしたことはアラジンにとっては不幸であったけど、自分を変えるきっかけとして運命的な出来事であったのかもしれない。


そんな彼のPOYBは思い詰めた表情が多いため、ようやく最後の最後に自分を奮い立たせて笑顔を作って走り去っていく姿が印象的だしどこか物悲しい。







◎BOAK
しまむアラジン「信じてよーーぅ!」

この言い方死ぬほどかわいくない!?!?
一瞬だけ駄々っ子になるアラジン。
そして「リードボーカルは君だよ」でカシームを騙すとペロッと舌を出すのもかわいい。
それ自分がかわいいってわかってないとできないからね!ヨッ!さすが着ているベストになりたい男!

「歌ったり踊ったりするのを見てお金を支払ってくれる人なんているの?」というバブカックの台詞には客席を差すこともある。あの台詞、さらっと言うから流しがちなんだけど、主人公が客席のお客さんの存在を認識するようなジェスチャーをすることでバブカックの台詞の存在感がすごく増すよね。単なる客席巻き込みエンタメ要素にもガチのメタフィクションにも取れてすごく面白いし、良い意味で四季らしくない。

カシーム「ブー!」
しまむアラジン「ブーだって笑笑笑」


このパターン最近よく聞くけどひっどい!

ラズール隊長に気付くと無の顔になって壁と同化する。カシームの見捨て方がいっそ清々しいのも、アラジンとカシームの対等な部分を察知できてすごく好きな部分。


夢見るアラビアンドリームは両手で羽ばたいて空を飛ぶポーズ。
羽ばたき方がわりと気持ち悪いけどあれ見てアグラバーの女子たちは幻滅しないんですかね




上手で二橋商人とわちゃわちゃすることが多いのだが、女の子たちから視線をもらってどっちがもらったか争いになるのも日常。

(二橋商人には申し訳ないがそれたぶんアラジンに対してだと思うよ)


バブカックとハイタッチしながらも視線は女の子の方を向いている。いや~チャラくなったね!笑



「美女にお似合いの好青年」で一番面白いのはジャスミンに呆れられフルーツワゴンにズコーッと覆いかぶさるパターン。
(売り物が台無しである)
(10枠ちゃんはアルちゃんに損害費用を請求すべき)


永野10枠に頭をスコーンと叩かれていたころが懐かしいな…
(ハンドコさん10枠もアラジン弄りは激しいし、今の10枠ちゃんはもっと弾けてもいいのでは…?)



買ってあげたいけどお金は置いてきちゃったんだ…(ベストをゴソゴソして財布を探すふり)前世に!」
間の取り方が完璧なのでドッカンドッカン笑わせてくるのがオリキャス様のオリキャス様たる所以である。


「この子ちょっと…左巻きで」
この間観たときリンゴ持ってる方の手を回してたけどそれやりづらくない!?笑
「そんな風には見えないがね!」で首をかしげながら「そう?」



◎行こうよどこまでも
アラジンの家での洗濯物の取り込み方、「それで君はどこから来たんだい?」の言い方、やっぱり島村アラジンが一番絶妙だなと思う。
笑いを取るのが本当に上手い。笑いを取るシーンってわりと役者自身の素が出るなと思うんだけど島村アラジンはアラジンとして笑いを取ってくるところが素直に凄い。

そしてミリオンのプロ、島村氏のミリオンをとにかく聴きたくてソンダンに通っていると言っても過言ではないとこの間明言したばかりではあるが、島村アラジン×瑞恵ジャスミンのミリオンはとにかく最高である。
二人ともすごく相手に合わせて歌うのが上手なんだよね。デュエットとして心地よい。


少しおどけた雰囲気のジャスミンへのプロポーズから一転して遠くを見つめる目に哀しみが宿る島村アラジン。
一見テンションが高くて子供っぽく見えるアラジンなんだけどふとした瞬間に大人びた表情をするから、感覚的に生きているように見えて実はすごくよく考えているようにも思えて。自分を押し殺しているといった表現が一番似合うかもしれない。だからもしどうしようもなく追い詰められたら急にいなくなってしまいそうなくらい。

♪旅が終われば信じ合える
膝まずいてジャスミンにプロポーズ(一番多いパターン)

あとは美女にお似合いの好青年ポーズをすることもあるしベストを掴んでいたずらっぽく微笑むだけのときもあるし…
プロポーズ初めて見たのはたぶん去年の冒頭くらいだと思うけど、本当ににくいことするなと思った。



♪全て捨てて(1回目)
ヒョイって感じで流すように軽めに捨てる。
というか基本アルちゃんたちはわりと軽めに捨てる。


♪全て捨てて(2回目)
最近はジャスミンと一緒に捨てて頷くパターンが多い。盛りだくさん。


「僕を信じて」
デビュー時から優しめな厂ちゃんアラジンとは正反対の力強さがあるとは思っていたのだが、精神的にアダルトになるにつれてその力強さに儚さを感じるようになった(個人的見解です)。
どんなに頑張っても貧しい人間がたくさんいることも知っているし、そんな現状に甘んじてなかなか抜け出せない自分をすごく下に見ていて、だからこそ絶対に変わって見せるという悲壮さを感じさせる程の決意をしている。そう言った彼を取り巻く『重さ』っていうのが隠しきれないくらいに溢れていて、言葉にもそれが表れてジャスミンは思わず手を取ってしまったんじゃないかと思うんだよね。

島村アラジンはなんだろう…やっぱり放っておけない人なんだろうなあ。その放っておけない魅力が周りの人にすごく良い影響を与えているんだと思う。そこに気付く、自分に自信を持つということがアラジンにとっての成長なんじゃないかな。



◎ダイヤの原石
改めて島村アラジンの時だと町田イアーゴちゃんのノリが段違いで良くなるんですよ!!!!
「変な意味じゃないよ」でイアーゴを二度見するの島村アラジンだけ(だと思うんだけど間違っていたらごめんなさい)なので、イアーゴも冥利に尽きるというか。
変顔の硬直時間が長くて楽しそう。

ダイヤの原石の島村アラジンはわりと臆病。
厂ちゃんアラジンと同じく、ジャファーの甘言にもあまり乗せられないのだけど、疑っているというよりも得体がしれないジャファーに対しての恐怖を感じている感じ。初期のころ私はオリキャス様はラッキーボーイで数々の偶然に助けられて苦難を乗り越えてきたアラジンだと言っていたんだけど、今でもその要素はすごくあるんだよね。とにかく勘が良いタイプなので。
「いつまでこんなこと~」で少しかったるそうな表情になって「自慢の息子になりたくないのかね?」で目を見開いてジャファーを見る。
こうして見ると北村アラジンのベースはやっぱり島村さんなんですよね。


ところで先日魔法の洞窟の「誰だ我が眠りを破るのは!」に対してオフマイで「ぼくじゃないです」って言って逃げようとするので笑いを堪えるのが大変だった。
阿久津ジーニー共々フリーダムオフマイク芸人なので、この二人がいるときは前方で観たいものです(アグラバーフリーパスくれ)



◎フレンドライクミー
他のアラジンと比べると意外にもリアクションが薄めで、戸惑いが勝るアラジンではあるけど、ごちそうへのがっつき度は随一で3枠が差し出すごちそうに飛びかかろうとしたり、そのままかぶりつこうとする時すらある(そしてスカッとなる)(かわいい)

・ラクダも乗れて楽だ
運転からのドン引き。
やっぱりアラジンはドン引きしてなんぼじゃないですか?笑

シシカバブ
お腹ぺこぺこ~からの、トクホマークへのツッコミ。


・誰もが行きたいハワイ旅行
フラダンス。
きたむアラジンくんと違ってぎこちなくない!笑


タップダンス以降のテンションが突き抜けるので、リプライズのときはジーニーへの絡みが最高潮になりあの阿久津ジーニーに「落ち着いて…」と先日嗜められてしまったオリキャス様。
たっきージーニーに肩を組まれてそのまま腰にがばっと抱きついて離れないのも大層かわいかった。
ああいう素直なノリが良い甘え方が島村アラジンのアラジンらしいところでもある。
どんなに自信がなくても、変わりたいと思っていても、根本にあるアラジンのみんなに愛される人柄は変わらないんだよね。



◎洞窟脱出~一幕フィナーレ

「この洞窟から一緒に抜け出すなんてのは、やっぱり!無理なんだなあ」
ジーニーを見て蔑む表情をしてからの「ハァ…」
この時の顔がジーニーも泣き出すレベルの冷酷な顔で私の中でジーニーが堪えるアラジンのリアクションランキング1位に堂々とランクインしてしまった!!!
あの蔑むような突き刺すような瞳を向けられたらたぶん萩ジーニーあたりは泣き出すと思う(共演してくれ)。


しかしいつからそんなドSになったんですかねえ…
ほんと…前はジーニー騙したら即座に背を向けて目がキョロキョロしてたんですけどねえ…


「自由になれたらなあ」というジーニーに対して島村アラジンは何かいいアイデアを思い付いたようなリアクションをするのは人のために役に立ちたいと思っていそうな島村アラジンだからこそかなあ。自然な言葉として出たというよりは、助けてあげたいという気持ちが先行しているような。
だから「僕が叶えてあげる!自由にしてあげる!」もすごく力強いのかもしれない。彼にとっての決意表明でもあるんだろうな。




続きはまた来週!(?)