ここ数ヶ月で一番楽しいアグラバーでした。
オリキャスが多めということもあったし、保守明けまもないこともあったし、すごく熱量のある舞台だった。
年末久しぶりに厂ちゃんが登板してくれて、満を持してのオリキャス様の登場。
ソンダンにはオリキャス様のミリオンを聴きに行っていたと言っても過言ではありません。客席から「アラジンに出てくれ」という念を送り続けてから早２ヶ月。
待てよ、もしかしてソンダン全国始まったらまた当分アラジンで観られなくなるのか？
ソンダン…クローズしよっか！
◎島村アラジンについて
ちょうど一年くらい前にオリキャス様的見どころを書いたと思うんだけど…
もうあれは全部忘れる…
もう一度書く…
っていうくらいまた変わっていた。
そして死ぬほど泣いた。
島村アラジンの好きなところって、1回1回の公演でアラジンが取る些細な行動が微妙に変わったりするため、演技の枠を超えてアラジンという青年が毎回アグラバーに生きているんだなと思わせてくれるようなところ。誰よりもエモーショナル。
そういう意味で、エモーショナルさが薄めのたっきージーニーとはすごくピッタリハマるパズルのようなアラジンとジーニー。この二人がオリジナルキャストであることに納得する。
あと掛け合いが全アルジニの中で段違いでトップレベルの滑らかさでお互いのことを知り尽くしているので安心感が半端ない。
開幕から2年かけてピュアな部分が大分薄れたとは思ったけど更に薄れたなと今回特に思った。初期のころはとても一生懸命で嘘をついても顔に出やすい、どうやって今まで生きてきたの？とか思ったりもしたのだけど、連投するうちに良い意味で強かで
強引な部分が増して、すごくアラジンらしいアラジンになったので。今回観ててアニメっぽいな、と思う部分が数えきれないくらいあった。
ていうかすっっごくチャラくなったね！（本人比）
大人の余裕をギリギリのラインで保って、仄暗い遣り切れなさや鬱屈した思いがふとした瞬間に表出する、そんなアラジン。普段は明るいキャラクターだからこそわりと仄暗い部分が目立つ気がする。（普段からダークな雰囲気が強い厂ちゃんアラジンとはいい意味で正反対かな…）
それを強く感じたのが、アブダラ王子に「コイツの言う通りだ、殺す価値もない」と言われたときに軽い表情でヒュウ！と口笛を吹いたところだった。わりと今までアブダラ王子に対して怒りを強く見せるタイプだったので…でも島村アラジンの場合、怒りを隠そうとすると逆に本音が透けて見えるような繊細さが持ち味なので…まあ控えめに言ってかなりしんどさを感じるシーンである。
今日はこれくらいで、、と言いつつ、忘れそうなので一つだけ言わせてほしい。
結婚式でジャファーを挑発するときの「まあね！」の言い方がめちゃくちゃカッコイイ。
「まあね～～！」
みたいな語尾伸ばしつつ軽口を叩く感じの口調。もうあの時点ではっきりと自分の未熟な部分を受け入れてジャファーの挑発になんか乗らないという確固たる意志を感じる。ジーニー在りきの自分、っていうことを一番わかっているアラジンかもしれない。
しかし本当にプリアリ時のビジュアルが最高だと思うのだけど。
貧乏な青年がジーニーの魔法によってロイヤリティ溢れる王子様へ変身する。一挙に育ちの良さが溢れるんですよね。いや～…さすがオリキャス様！（常套句）
◎島村アラジン×たっきージーニー、不動のオリキャスコンビ
エモーショナルすぎるアラジン×エモーショナルじゃないジーニー、とはさっき言ったのだけど、たっきージーニーはある種の底知れなさがあって、どういうリアクションするのか読めないところがやっぱり人間とは違う魔人らしさだなと思ったりする。
そんな魔人を心から信頼して友人として頼る島村アラジン。いいコンビだなあ。
掛け合いのテンポの良さはもはや語る必要もないとして、そんな読めなさがあるたっきージーニーが島村アラジンに対してはわりとストレートな感情をぶつけているなと思う。アラジンが好きなんだなってしっかりと伝わるような。
フィナーレでジーニーが「僕を信じて」と言う場面、ジーニーに諭されるとかつての島村アラジンはジーニーの胸を拳でトン、と叩いていたのだけど、たっきージーニーが島村アラジンの手を握り締めて離さなかったため、その手を強く握り返して応える
ような形になっていた。アラジンから友情という大切な絆を教えてもらったジーニーがそれをまたアラジンに返すように思えてしまって、久しぶりにフィナーレで泣いてしまった。
（とか言ってるけどフィナーレでよく泣いている）
島村アラジン、たっきージーニーにわりとドＳなんだけどすごく優しいＳっ気なのだ。そこがまた良い。
◎その他
・アラビアンナイトで嶋野オマールのハイタッチを華麗にスルーするしまむアラジン
天然なのか～！？
・推しアルちゃんこと北村アラジンのベースはオリキャス様だということに気付く。
例：逃げ足の喜んでジャンプ、FLMの運転からのドン引き、フラダンスの真似、「王女様に嫌われちゃった」の時のへこみ具合とか、サムバディの「見ててジーニー！」とか。
・BOAK後にジャスミンを探そうとするしまむアラジンを捕まえて壁に押し倒すぺーさん７枠
！？
市場での愛されっぷりが群を抜いている
・サムバディ後に感極まって嶋野オマールを抱っこする藤田バブカックめちゃくちゃなかがよい。（ハギームいたら加わりそう…）
・フィナーレで肩組んでワチャワチャする侍女３人組の次女と三女がかわいい
長女１枠、次女５枠、三女７枠という認識です。
