すごいどうでもいい話をしますが、もしこのミュージカルの日本版をやるとしたら『淀』とかになるんでしょうか。お茶々様の人生はシシィ以上に波乱万丈で近しい人たちが死にまくっているのでトートも大喜びだと思います。トートのビジュアルはたぶん信長みたいになる。その場合秀吉=フランツ、ねね=ゾフィー、秀頼=ルドルフみたいな雰囲気になるんでしょうか。
フランツっぽい秀吉…嫌だな…(直球)
エリザベートは実はミュージカルとしてはわりとマイナーだと思います。日本ではお耽美系が受けるのかもしれません。
エリザベート
主人公。
通称シシィ。
自由を愛する万年ダイエッター。
トート
シシィに愛されたがるビジュアル系の変態。
すぐに死ねばいいとか言ってくる。
教育に良くない。
フランツ
シシィの旦那にしてオーストリア皇帝。
うたれよわい。
アル中にはならない。
ゾフィー
フランツのママ。
嫁をいびろうとしたけど嫁の方が上手だった。
かわいそう。
ルドルフ
シシィとフランツの息子。
子供の頃はかわいかった。
母の代わりにトートとランデブーする。
ルキーニ
語り部っぽいイタリア人。
あまりイタリア人ぽくない。
たぶんミラニスタ。
私がエリザベートを初めて観たのは2012年で、それから今日に至るまで数回しか観ていないのですが、キャラクターも演出も物語もあまり好みじゃなくて、大体闇広のあたりで意識が飛んで私の目の前に闇が広がるんだけど、今回は平方くんのおかげか最後まで眠くなりませんでした!!!
平方フランツの円盤出してくれたら買うよ!
平方くんは普段はあんなですが(語弊)、インタビューとかを読んで演じる役柄への解釈を聞くととても頭がいい人だなと思うし、どの役でも役に向き合う真摯な姿勢が滲み出ていて決して派手じゃないけどすごくいい俳優さんだと思うのです。宝塚程ではないとは言っても日本のエリザはシシィとトートの愛の物語という側面が強いのでフランツっていわば噛ませ役じゃないですか。だからこそどれだけ可哀想に見えるかって重要だと思うし、平方フランツは本当にものすごく可哀想な人だと思う。だってポテンシャルめっちゃ高いから。本当なら良き皇帝になれるポテンシャルがあるのにそれをさせてもらえなかったんだろうなと思える人間としての哀愁を感じさせてくれるフランツ、やっぱり平方くんの演技がとても好きです。
シシィは宝塚出身以外の人が演じる選択肢ってないんですかね…ないんだろうな…
ところで私にとってエリザはすごく理解するのが難しい作品で、あえて『主人公に共感させない』ようなキャラクター形成がなされているのが一番のめりこめない理由です。
私がミュージカルというエンターテイメントに対して『キャラクターの生きざまや物語の主題に共感できる』ことを求めてしまいがちなのはおそらく、普通の映画やドラマ等に比べてキャラクターの心情を吐露させやすい歌という最大の特徴があるからだと思う。なので好きな演目は最終的に『色々あるけど頑張って生きて行こう』みたいな話になりがちです。だから四季がチョイスする演目にハマりやすいんだけど(それはそれとしてスリルミーあたりは全く共感できないのに好きだけど…)
まあシシィには当然共感できないけれど、シシィが大好きなスミレの砂糖漬けは私も大好きです。ワインに浮かべたりするとハプスブルク気分になれるのでオススメ。ハプスブルク気分になることのメリットは特にはありません。