だからあれほど前日キャス変はやめろって言ったろ!!!!
【これまでのあらすじ】
ジャスミンにフラれ真実の愛を求めて砂漠を彷徨っていたアブダラ王子は時空を超えてロンドンのジャンクヤードに辿り着く。そこで出会ったカシーム似のツッパリ猫に「お前も実は猫なんやで」と言われたアブダラ王子はようやく自分の本当の居場所を思い出す…。
文句を言いつつも、開幕前からキャスケが出るわFCがチケットの斡旋をしてくれるわ至れり尽くせりな環境よりも、完売している公演の前日予約という最後の望みすら潰えた前日14:00以降の急なキャスト変更をわりと頻繁にぶっこんで来るドSな環境の方が生きている実感が最高に沸くので、今日も生きていることに感謝ー
そうか、急なキャス変は生きていることの素晴らしさを説く四季の理念に適った方法だったんだーー
そんなわけねえだろ!(ヤケクソ)
しかし、意外に当日券が残っていたりするものです。
猫は人によって良席が違うので、あまりものに福があったりもする。
話が逸れましたが、永野ミストおかえりなさい!
フィエロデビュー後、初めての猫。
見るたびに思っていたけれど、あらためて本当に歌が上手くなった…。
横浜のころ声が細かったのが嘘のよう。音程もすごく安定した。
◎演出変更と永野ミストのミストフェリーズらしさに対する私見
そろそろ猫出るんじゃないか…出てくれ…出ろ…と年末くらいから思っていたのだが、アグラバーで王子になったりならなかったりを繰り返すこと早数か月、約1年ぶりのミスト。
サッポロで観たときからは幾分と痩せた。アグラバー、体育会系。
たぶん1年ブランクが空くのは初めてではないだろうか。
なので、メイクがやばい。大体期間が空くとやばくなる傾向にあるのだが超黒い。顔の白い部分をいかに黒く塗りつぶすかという賭けをしているんじゃないかと思えるくらい黒い。たぶん黒3.5:白6.5の比率が一番オッズが高いな…
そんな話はさておき、
大阪でもやっぱり永野ミストは自由奔放で優雅でカッコイイ。
永野ミストが大好きで、こうしてまた観られることに感謝しております。
実は大阪猫の新演出ミストナンバーは散々観てきた3ミストで観たら違和感がありそうで不安だったのだが、個人的に永野ミストにあの演出はよく合っている。と思う。
私は永野ミストの踊れば踊るほど力が増していくような、踊っていくうちに無意識に魔法の力を発揮するような天才肌な雰囲気が彼のミストフェリーズらしさであるとも思っているので、マジックショーの看板とか派手な鳩時計とか溢れるように披露してくるのが全て踊っているうちに興に乗って無意識に出してしまったような感じがする。だから看板をまた無意識に消したのかもしれない。
自分の力が必要とされていない場面ではとことんマイペースで不思議で自由な永野ミストだからこそ、仲間たちに光を与える存在になったときもけっしてその余裕を崩すことはなくて彼に任せておけば大丈夫だと思える安心感がある。そういう意味で、あのポンポンと飛び出してくるようなマジックの演出は合っていると思えるんだよね。
そういえば自ナンバーでシーッてした後に手でちょっと待ってね、というジェスチャーをするようになってて最高にかっこいいなアレ。なくさないでね。
◎海賊船、実質アグラバー
観ていて気が付いたのだが、BOAK全員揃っててアブダラ王子までいるーー
アラジンオタとしてそれだけは言いたかったんですけど!
ソノクイはわりと控えめであったが、デフォルトになったミストがグロタイに首を締めあげられる演出が永野ミストだとグロタイもビビるくらいのかわいくなさである。最後列でも聞こえるオフマイクでの「グエエエエ」という声に慄いて正木グロタイは手を放したのでは…?
アグラバー暮らしが長い王子、BOAKともツーカー感があるぞ!
◎政所ランパスと永野ミストの絶妙な関係
前から薄々気付いていたのだが、政所ランパスはミストの中の人によってミストとの関係性を変えてくるということを今回確信した。
静岡~福岡のころ、タガーナンバーで永野ミストは政所ランパスに子猫がするようなちょっかいをよくかけていた。尻尾を引っ張ったり猫パンチを繰り返したりとかそういうやつである。だが政所ランパスは基本的に相手にせず、われ関せずという感じでされるがままにしていた。
ところが政所ランパスが大阪猫で松出ミストに喧嘩を吹っかけているのを目撃して、とうとう彼の中の喧嘩猫が激しい形で目覚めてしまったのか?とドキドキしていたのだけど、相変わらず永野ミストにはクールなままである。クールっていうか、目で殺してくる感じだけど…ぶっちゃけ喧嘩吹っかけられるよりそっちの方が怖いけど…。
永野ミストが雨樋の後ろから離れたところに座っている政所ランパスにかわいらしく(私見)猫パンチを繰り出しながらミャアミャア言ってきたとしても、じっと見つめ返してくるだけの政所ランパスの無言で子猫(私見)を威嚇する群れの真のボスっぷりに戦慄すること間違いない。必見である。
◎アホの子スキンブル後継者、北村スキンボちゃんのポテンシャルについて
本当にかわいい。
スマートで仕事ができそうなスキンブルも大好きなのだが、精神年齢低めでかわいさがウリのスキンブルも大好きである。そのうえ北村スキンボは自分がかわいいことをわかっている感じもある。かわいさとドヤ感とほんの少しの腹黒さ。最高だよね!
寝覚めが悪いタイプなのか、タントに起こされてもしばらく寝ぼけまなこの北村スキンボ、欠伸をしたあとにようやく目が覚めると瞬く間に笑顔になって両手で仲間たちにぶんぶんと手を振る、そして敬礼。この盛りだくさんなあざとさは自分がかわいいとわかっていないとできないな。それでいい。もっとあざとく行ってほしい。
ビジュアルも中身も達ンボによく似ているので、ちょっと並んでみてほしい。むしろ一緒に舞台に立とう。もれなくランパスとカーバの腰が死ぬ。
◎西尾タガーの優しさに泣く冬。
やっぱりタガーでもなんだかんだで面倒見がいい西尾さん、口では文句を言いつつもすぐに絆されそうな雰囲気が持ち味だと思う。
そんな西尾タガーと何をしでかすかわからないゆえに放っておけない系ミストとの相性は抜群で、タガー締めの前にエアギターをしたりマイクでシャウトしたりとタガーの真似をして最高にタガーを煽ってくる永野ミストに対して、西尾タガーは怒りながらも同じジェスチャーで返してくれるのだ。優しすぎるでしょ…他のタガーならギター叩き割ってくる(?)
◎『舎弟横リコ』(原作:藤子不二雄)
っていう漫画ありそうじゃないですか???
政所ランパスに顎で指図され、永野ミストの真似をして悪ノリしたら一人だけジェニエニドッツに怒られて悲鳴をあげる横リコの舎弟ぶりは相変わらず健在である。
横リコの中の人は舎弟芸を磨くよりも早くミストデビューしてほしい。
ミストナンバーの新演出、若干一名合わなそうなミストがいるんだけれど当分猫には来なそうだからまあいいか…とりあえず…。
迪マンのストレス耐性の話とか、洋マンゴの演技の振れ幅についてとか書きたいことはまだまだたくさんあるのだけど、次回に取っておきます(いつ行く気だ)。